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京都市京セラ美術館カフェ[ENFUSE]企画『日本画×和菓子』2

京都市京セラ美術館コレクションルーム夏「待月」の生菓子

京都市京セラ美術館[ENFUSE]×京菓子司 金谷正廣
2020年リニューアルオープンに伴い新たにオープンした美術館内カフェ[ENFUSE]さんにご企画いただきまして、コレクションルームの展示に合わせた和菓子を製作させていただいております。

コレクションルーム
コレクションルームは京都市京セラ美術館収蔵作品を主として構成される展示で、一般的な美術館では常設展といわれているような展示です。

しかし、収蔵品が膨大なことから四季にあわせて年間4回の展示替えが行われます。また、展示に際してもテーマを設け京都の美術工芸作品を沢山楽しむことのできるような内容にされておられます。収蔵品は日本がを中心として彫刻や陶器など、京都にゆかりのある作家さんを中心に構成されております。

上村松園「待月」
2020年度夏の展示作品の中で、今回ご選定いただきました作品は上村松園さんの「待月」月が出るのを待つ女性の後ろ姿が描かれた作品です。

上村松園さんは京都のお茶屋さんご出身で、女性の姿を書き続けられた日本画家です。同年代では女性の画家は少なかったそうで、同性の目線から見られた「美しい女性像」を描かれております。

松園さんの著書などでおっしゃているのは、近代化、欧米化されている明治以降の世の中で古き良き日本女性の美しさを追求されておられたそうです。

「待月」でも、黒い紗の着物で日本髪の女性のが空に月が出てくるのを待っています。柱の影に隠れ、兎の柄の帯を締め、うちわを片手にしています。月を待つ心情は様々な解釈を生みます。

「待月」からイメージした和菓子
「作品全体に漂う夏の空気感。」「まだ出ない月を待つゆっくりとした時の流れ方。」「描かれる日本的な道具の風流な様。」そんなことをイメージして製作させていただきました。

琥珀色の錦玉羹で夕暮れ時の黄昏を、下部分の水羊羹は夜の帳を、黄色い餡玉は暗闇から顔を出す月を表しております。

お召し上がりは
6/25~9/22の「コレクションルーム夏期」の展示期間中、美術館内カフェ「ENFUSE」さんにてお召し上がりいただけます。ただし、数量は限定となっておりますので、品切れの際はご了承いただけますようお願い申し上げます。

(また、新型コロナウィルスの影響により6/25日現在完全予約制でのご来館となっております。詳しくは京都市京セラ美術館ホームページにてご確認くださいませ。)

夕暮れ時のお菓子ですが朝からお召し上がりいただけます。ENFUSEさんはガラスリボンと呼ばれる美術館全面のガラス貼りの中にございます。夏の太陽の光にすかしていただけましたら、また違った様子をご覧いただけます。展示作品と合わせてお楽しみいただけましたら幸いでございます。

企画 ENFUSE

製作協力 京都市京セラ美術館コレクションルーム

和菓子製造 京菓子司 金谷正廣

続いて秋以降も展示作品と連動した和菓子の企画を継続予定です。前回作品はこちらをご覧くださいませ。

https://note.com/shinseimame/n/n753dec6c65a3